Abdel Halim Hafez
عبدالحليم علي شبانة
Nebtidi Mini El Hikaya
約1時間で3部構成の1曲演奏という組曲の1部冒頭、前奏部分
先日、バイオリニスト及川景子さんによる "踊りのための音楽のレクチャー@アルミスタルミス" におじゃましました
近代アラブ音楽の黄金時代の一曲、Abdel Halim Hafez (عبدالحليم علي شبانة)のNebtidi Mini El Hikayaを深〜く掘り下げてレクチャーしてくださるという貴重な貴重な機会
何と言うか... あまりにも興味深い内容で、またしても頭をがつんと殴られたような衝撃を受けました うっすら気づいてはいたものの、オリエンタルダンスと音楽の関係は親密で、奥が深いわけで... 深みにはまるとはこのことです。景子さんの話が面白すぎて目から鱗の連続でした
国が違えば文化の違いはあらゆる場面で出現して当然ですが、今回のレクチャーでアラブ人独特のフィーリングの存在を知ることができました。
ふと頭に浮かんだキーワードは
FUZZY
"あいまいである"という部分を愛して大切にしている文化なのだなあと感じました。ピアノの白鍵と黒鍵の間に "あるようでないような..でも確実に存在する音" に愛着を感じる美意識 そういう"状態"はたまらんですねえ... (そんな価値観に感動してはいるものの、私自身その美意識を感じとれる感性はまだ育っていない。さらに、本国の人たちはそれを "あいまい" と思ってない可能性が高い。。。んだけどどうでしょ?)
あともうひとつはやはり
VIBRATION
今回のレクチャーを経て初めて気づいたことですが、アラビックシンガーや演奏家独特のビブラート これには中毒性がある!ずっと聴いているとそのバイブレーションに同調して体が揺れてくるのです 良質の音楽は全てそういうことなんじゃないかな? 波の音とかクリスタルボウルの演奏を聞いた時も感じた感覚。Abdel Halim Hafezもまさにそんな感じで、見てるとほんとーに脱力状態でコントロールされた歌い方をしている。大げさな言い方をすれば "万物と一体化したような歌い方"。こんな歌を日常に聴いていて踊る現地のひとたちだから、あのような脱力しきって気持ちよさそうな踊り方が出来るに違いないし、エジプシャンダンスを踊るってことはそこのバイブレーションを感じるってことがまず大事なんだな〜と。。。とりあえずシミーをする時は目を閉じてバイブレーションの深みにどっぷりはまってみたいと思います。
発見があるって人生の宝です! 景子さん、そして主催してくださったバービーマコ先生、さらに導いて下さったKahinaさんありがとうございました
さあ、曲は次からやっと歌が始まります。。。
"1曲" の時間軸も今とは全く異なります。
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ここからは参考までに "El Hikaya"の別テイク(約60分)同じアレンジだけど趣が違っておもしろい 当時最先端のシンセサイザーの音が好きになれないけど、楽しそうに演奏しているのがいい
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