日曜日、AZIZAが来日されていたので、ワークショップに行ってきました
午前中の中上級ドラムソロコリオから始まって、夕方のタキシーム、さらに即興クラスに参加
AZIZAはベリーダンサーとしてはもちろん、インストラクターとしても世界的にリスペクトされている偉大な方なので、どんな風にレッスンして下さるのか、楽しみにしてました
ドラムソロは、3分半の振付けを1時間半で完成
AZIZAらしいコンビネーションが随所に散りばめられた素敵なコリオです時折、"これはSAIDAやRANDAっぽい動きね" って言ったりして他のダンサーへのリスペクトも垣間見れて何だかかわいかったです
タキシームW.S.、即興W.S.で印象に残った言葉は。
Trust yourself
即興で行うタキシームは、Reluxeして自分自身を信じることが大事だとおっしゃってました。どんなレベルであろうと、今知っている動きで十分。何かもっと難しい動きをしなくてはいけないのでは?という気持ちは踊っている自分自身を不安にさせるもの。確かに、ステージ上で心に不安を抱えたダンサーの踊りを見たいオーディエンスなどいませんよねそのための "Trust myself" なのですが、同時にそこが一番難しい点だとも言っていました。
では、不安を抱えずにステージ上で即興を繰り広げるには何が必要か。
シンプルですよ。
練 習
です。
Muscle Memory
というワードを何度も繰り返していましたが、脳と体を瞬時に連動させるために、普段から"筋肉の記憶"を耕しておく必要があり、そのために練習があるのだと。
同時に、頭で描いた絵を即座に体で表現する即興とはステージに立った瞬間、神懸かり的に降ってくるようなものではなく、脳と筋肉の記憶とを結ぶ回路がしっかりConnectされて初めて自由になるものだと。
ではどれくらい練習すれば?
という問いに対しても、一定の指標を示してくれました。
1つのMovement、コンビネーションに関しては8分間でMuscle Memoryの定着が始まり、ある理論によると、その道のマスターになるには1万時間の練習が必要!ということでした。
1万時間の中にはダンス関連のDVDを見たり本を読んだりということも含まれるとのことです。
ここまで読んでひるんだ人もいるかと思います
でも思い出して
今の段階で、あなたが観客を魅了するには、
今知っている動きで十分
ただ、今知っている動きのクオリティが重要で、さらに自分の動きを愛していることが大事だともAZIZAは言っていました。少ないボキャブラリーの中でも自分自身が愛している動きを自信を持って表現するダンサーは観客を十分魅了し得るということです。
その上で、練習を積み重ねることで、自分が愛する動き、コンビネーションのバリエーションを徐々に増やしていくという過程こそが、ダンサーとしての成長ということなのでしょう。
ただし、練習マニアで動きが技巧的になり過ぎた場合、もはやオーディエンスはおいてけぼり、、、という状況にもなりかねない。一般のオーディエンスが求めているものは表現から湧き出てくるパッションやエナジーであり、決して難しい技を見せつけられたい訳ではないということを頭の片隅にしまっておく必要はあると思います。
今回のワークショップ、とっても勉強になったし、何よりチャーミングで理性的なAZIZAにとてもとても惹き付けられました。
AZIZA、ありがとうございました
AZIZA
http://www.azizashimmy.com/